POPUP STORE「トトンのレスキュー展」を終えて
2025年10月11日(土)~10月15日(水)の5日間、学芸大学駅の高架下にあるカフェバー併設の新刊書店「COUNTER BOOKS」さんの一角をお借りして、POPUP STOREを開催しました。



会期中の様子
ご来場いただいたみなさま、ありがとうございました!
「どうしてここで?」と聞かれることが多かったので、この投稿ではトトンとCOUNTER BOOKSさんとの出会いや、その背景について書いてみたいと思います。
■出会いは「従兄弟との再会」から
トトンとCOUNTER BOOKSさんの出会いは、千葉県に移住したトトン首都圏担当者が、従兄弟と久しぶりに再会したことがきっかけでした。
「学芸大学駅のお店で店長をしている」と聞き、すぐに訪れた担当者は、アップサイクル家具や廃材を組み合わせた空間づくりに心を動かされます。そのお店こそが、COUNTER BOOKSさんです。


COUNTER BOOKS店内外のベンチはアップサイクル家具。廃材を使ったアートも
■感銘を受けたのは「設え」以外にも
COUNTER BOOKSさんは書店とバーが同じフロアにありながら、どちらか一方を専門に掲げるのではなく誰でも入りやすいお店として開かれています。
実はトトンも、当初は株式会社米三の事業の延長として、回収家具の販売を中心としたお店として運営する案がありました。
しかし、「資源循環をもっと多様に楽しめる場所にしたい」という思いから、「かう・たべる・つくる・はたらく」といった様々な体験ができる複合施設として運営することに。また「つくる」「はたらく」は会社として新しい挑戦でした。
建築設計や施工を軸に事業をされているwelcome to doさんがお店を運営している点や、そのお店が複合的な形態である点(同じ高架下には飲食店も経営されているとか)に、トトンと通じるものを感じました。
■店内で感じた「誰でも入りやすい」の正体
いつだったか、COUNTER BOOKSさんで1~2時間過ごしたことがあります。
・ふらっと入ってくる人
・犬の散歩ついでにテラスで気持ちよさそうに過ごす人
・スタッフとカウンターで談笑する常連さん
・真剣に本を選ぶ人
・イヤホンをしてテーブル席で仕事をする人
さまざまな時間がゆるやかに交錯しながら、静かに流れていきます。駅前にあるようなチェーン店と明らかに違うと感じたのは、空間を「みんなで心地よくしよう」とする空気が自然にあること。
誰かが大声を出して場を乱すこともなく、通路を譲り合い、席を自然と詰めるような、無意識の思いやりがありました。

COUNTER BOOKS店内の様子
■「誰でも入りやすい」は簡単ではない
空間のデザインだけでなく、商品セレクト、提供する飲食、スタッフ、BGM、香り、クリンネス……
それらすべてが「居心地」をつくります。
こだわり抜いたお店ほど、足を運ぶ人に共通点が生まれることが多いですし、逆に「自分と合わないかも」と思えば、扉を開けにくいこともあります。もちろん、それはそれで素敵なのですが、COUNTER BOOKSさんは本のセレクトや提供する飲食にこだわりながらも「誰でも入りやすい」を実現している点がすごいなと感じました。
トトンでもよく話題になるのは、「コンセプトはぶらさず、誰でも入りやすい場所にしたいよね」ということ。
立地も業態も違うけれど、COUNTER BOOKSさんの軽やかな実践には、学ぶことが多くありました。

こだわりを持って選書された書籍の一部
COUNTER BOOKSさんはオープンして1年ほどとのこと。
これからきっと、さらに進化していくお店になるのだと思います。
またいつか、一緒に何かできることを願って。あらためて、POPUP STOREありがとうございました!
(従兄弟のまもちゃん、本当にありがとう!)

写真:岡本章大、GOOD CHOICE SHOPPERS
| 会場 | COUNTER BOOKS 〒152-0004 東京都目黒区鷹番3丁目4-25 |
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